こんにちは、やずや式少数盛栄塾で編集長をしております、妹尾満隆(セノオミチタカ)です。
この記事では、マーケティング業界に身をおけばよく耳にするSWOT分析について解説をしていきます。
SWOT分析とは、4つの頭文字を組み合わせたものでその4つは下記になります。
・Strength(強み)
・Weakness(弱み)
・Opportunity(機会)
・Threat(脅威)
これらの4つを使い、「内部資源の強み弱み」と「外部資源の機会、損失」の4つに要素に分けて現状を把握するフレームワークなのです。
それでは詳しく見ていきましょう。
まずは、自社の強みです。
自社が他社と比較してどのような強みがあるのかを考える要素になります。
他社より優れている社内資源と考えると分かりやすいですよね。
自社の強みの例えとしては下記があります。
・自社のブランド力
・自社の技術力
・人材育成のシステム
・経験豊富な人材
などですね。
次に、自社の弱みです。
強みの反対になります。
他社と比較して、劣ってる部分、不利な部分と考えると分かりやすいですね。
自社の弱みの例えとしては下記があります。
・経験豊富な人材がいない
・そもそも人材が少ない
・技術力、ノウハウに乏しい
・資金が少ない
などですね。
3つ目は市場機会です。
自社に対して優位に働きそうな環境変化。他社がどのような動きをしてるのかを調べる要素になります。
・市場のニーズに変化
・市場規模の拡大
・世の中の流れの変化
・テクノロジーの進歩
などでですね。
基本的には情報収集をする事が目的になります。
例えば、現在は2020年の8月なのですが政府が海外に置いてる工場を日本に戻したら、半分は手当を出しますよ。
というのが発表されています。
これを自社でどのように捉えるかは、それぞれになってしまいますが海外に工場を作ったもののあまり売れ行きがよくない場合などは、国内回帰するチャンスになりますよね。
自社を取り巻く脅威になります。
脅威は市場機会と反対で、自社の強みで脅威を回避できないか、自社の弱みで市場の脅威が現実のものとならないような手段はないかなどを調べる要素になります。
自社の内側ではなく、外側の出来事なので自分たちでどうこう出来る部分ではありませんが、脅威を知る事で新たなビジネスチャンスの創出に繋がります。
基本的に外部に分類される機会と脅威は、自社でコントロールすることは出来ません。ですので、自社の事を理解し、それらの資源を使って外部環境にどのように挑んで行くのか!?
というのを考える事が大事になってくるでしょう。
SWOT分析はこれ単体で理解するものではありません。
このSWOT分析を開始するために、重要な分析がありそれらの分析結果のまとめであると考えると分かりやすいと思います。
外部環境分析(マクロ)にPEST分析、5フォース分析があります。
外部環境分析と内部環境分析の中間に3C分析があります。
内部環境分析(ミクロ)にバリューチェーン分析とVRIO分析があります。
基本的には、外部環境分析後に内部環境分析の流れで進めていきます。
これらから導き出された事実情報の分析結果を4つの視点から見て、総まとめするのが、『SWOT分析』の位置ずけなのです。
ここでは簡単にそれらの分析方法について解説をしていきます。
マクロ分析(外部環境分析)を行うフレームワークです。
PEST分析のPESTとは、それぞれの頭文字から構成されたもので下記の4つになります。
・Politics(政治)
・Economy(経済)
・Society(社会)
・Technology(技術)
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これは業界の収益性に影響力のある『5つの力』から競争要因を分析して行くことを表しています。
業界の収益に影響を表す5つの力は下記になります。
・業界内の敵対関係
・新規参入の脅威
・顧客の交渉力
・代替品の脅威
・供給者の脅威
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3Cとは「Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)」の3つの頭文字を取ったもので、これら3つの視点から市場の現状を分析することを言います。
色々な分析方法がありますが、内部50%外部50%の割合で分析していく方法と考えて頂くと分かりやすいと思います。
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3C分析とは!?自社、市場、競合をマーケティング視点で見てみよう!
これまでSWOT分析の大まかな概要について解説させて頂きました。
しかし、これは現在の状況を見ているだけで戦略、戦術に落とし込むことが出来ていません。
ここからは各項目の、「強み」「弱み」「機会」「脅威」をそれぞれマトリックスで組み合わせて解釈していく事クロスSWOT分析を解説していきますので、より実践的な内容となります。
戦略1:強み×機会
強み×機会(チャンス)では、自社の強みを活かしてより積極的に市場に参入していきます。このパターンでは機会が自社にとって有利に働いているのが、確実な客観的事実の場合に力を発揮します。
戦略2:強み×脅威
強み×脅威(ピンチ)のパターンでは、自社の強みで脅威に対抗する方法(打ち手)を考えます。
戦略3:弱み×機会
弱み×機会(チャンス)のパターンでは、自社の弱みによって市場機会を逃さない為の対応策はないかを考えます。
戦略4:弱み×脅威
弱み×脅威(ピンチ)のパターンでは、自社の弱みで市場の脅威が現実のものとならないように打ち手を考えます。
SWOT分析を行うことで、自社を取り巻く環境や自社の強みを把握することができます。
ただし、SWOT分析だけでそれらを網羅出来るかと言うとそうではなく、その以前にある外部環境分析、内部環境分析があってのことです。
これらの分析結果は互いに、相関関係がありますのでそれぞれの分析方法も理解しておく必要性がありますよね。