こんにちは、CRM開発会社『未来館』で編集長をしております妹尾満隆(せのおみちたか)です。

今日のこの記事では、VRIO分析について解説をしていきます。

BRIO分析とは

BRIO分析とは、アメリカの経営学教授であるJ.B.バーニー教授が発表したフレームワークであり、その会社が持ってる経営資源の強みを活かして、持続的に生き残って行くことが出来るのか。

と言うのを下記の4つの視点から見ていく企業の内部分析方法になります。

経済価値(Value)

希少性(Rarity)

模倣困難性(Inimitability)

組織(Organization)

このフレームワークは、企業が持続して競争優位性を獲得出来るかどうかを見極めることが目的です。

考え方としては、自社が保有する『経済価値』『希少性』『模倣困難性』を向上させることで競争力をつけて行くと言うことなのです。

それでは、それぞれのを詳しく見ていきましょう。

価値(Value)

企業が持つ経営資源がどれくらいの経済的価値があるのか、と言う点で分析をしていきます。その他にも外部環境の機会を捉えられるか、ライバル会社からの脅威を最小限に出来るかなども見ていく重要な要素です。

希少性(Rarity)

他社が持ってないような、珍しい材料や独自の生産技術の経営資源を持ってるかどうかと言う点で分析する要素です。

模倣困難性(Inimitability)

模倣されやすいかどうか、と言う点の分析になります。

例えば、一朝一夕で身に付けることが出来ないものなどがそれに当たります。

模倣を困難にする要員として、バーニー教授は下記の4つをあげています。

歴史的状況

独自の歴史的な要因を表します。

長い期間を通して培った技術、企業の歴史的背景などは、模倣困難な場合が多いです。

例えば「創業明治元年」というのは、これから作ろうとしても不可能であり今更時を遡って模倣することはできないからです。

職人さんの技術やノウハウもそれに含まれます。


曖昧な因果

どうして上手くいったのかが体系化されておらず、調べても分からない場合、模倣が困難です。

上手くいった原因などが分かってたとしても、それがブラックボックス化されていると模倣も出来ませんよね。


社会的複雑さ

たまたま時代の流れに乗った。などがそれに当たります。

例えば、現在2020年の8月なのですが大阪か福岡にアジアの金融センターを作ろうという計画が出ています。

これは、今この瞬間にビジネスをしてる人しか活用することが出来ない、社会的な成功要員なのです。


特許

知的財産権として保護されていると、真似されることはありませんよね。

組織(Organization)

組織とは、これらの上記3つの経営資源を上手に発揮することが出来るかどうかと言う点になります。

どれだけ価値、希少性、模倣困難性があったとしても、それを組織で活かすことが出来なければせっかくの資源が宝の持ち腐れになってしまうのです。

例えば、どれだけ優秀な新入社員を採用したとしても、新入社員を教育するシステムや車内文化を浸透させる仕組みがないのであれば、活かしていく事が出来ませんよね。

VRIO分析のやり方

自社を分析する際に、フレームワークを使うとより分かりやすくなります。

やり方はフレームワークを見ながら、その項目が強みであると言えるのであればYes.

弱みである場合はNo.

というように、答えていきます。

Yes.の項目が多ければそれは強みであり、No.が多ければ弱みと認識することが出来ます。

このやり方は基本的には、右から左に進めていきます。

経済価値』→『希少性』→『模倣困難性』→『組織』の順番でやっていきます。

VRIO分析の概要

身近なVRIO分析

模倣可能性という点でアップルを例に見てみましょう。

まず、アップルのスマートフォンであるiphoneの模倣可能性はどうなのかを見ていきましょう。

スマートフォンは色々な会社が作れますので、模倣可能性は比較的低いと思われます。

スマートフォンを作れるのはアップルだけでなく、サムスン、シャオミ、ファーウェイなどのメーカーも作ることが出来るからです。

しかし、アプリというソフトの面で見てみると少し変わってきます。

現在アプリを載せることが出来るのは、グーグルのアンドロイドかiphoneしかありません。

模倣が困難なので、世界で見てもこの2社しか供給することが出来ないのです。

ライバルが1社あるとはいえ、その参入障壁は非常に高く『経営資源の最大化』に分類されると言えるのではないでしょうか。

マクロ分析をしてから始めよう

根本的な話になってしまうのですが、基本的にマーケティングとは『市場機会の創造』が第一の目的になります。

どういうことかと言いますと、他社が作ったものと全く同じものを作ったとしてもそれは売る(売れる)のは非常に難しいことです。

ですので、自社の強みを活かした他社には、なかなか真似の出来ないビジネスを構築しなければなりません。

となると、必然的に会社の内側ではなく外側を見ないといけなくなります。

なぜなら、自社独自の技術で自社しかこの技術は持ってない、と思ってたとしても外を見ればすでにそれらの商品やサービスが、提供されてる可能性があるからです。

外部環境分析で、ここなら参入の余地があるのではないか?

という部分を見つけ、そこから他社と自社の比較(市場の調査)、その次に自社の強みの整理をし、その強みを最大化させることが一連の流れなのです。

外部環境分析(マクロ)→内部環境分析(ミクロ)

の順番で進めることによって、効率的な戦略を導き出すことが出来ます。

以下に関連記事を載せていきます。

外部環境分析(マクロ)

PEST分析とは!?外部環境の分析から見極めよう

ファイブフォース分析とは?業界を分析する代表的手法

内部環境分析(ミクロ)

VRIO分析とは!?企業の内部環境を分析しよう!

マクロとミクロの中間に当たる分析

3C分析とは!?自社、市場、競合をマーケティング視点で見てみよう!

SWOT分析との違い

強み、弱みを導き出す分析方法にSWOT分析があります。

このSWOT分析も、自社の商品やサービスを分析する客観的な方法なのですが、SWOT分析との大きな違いは、自社だけを見た分析がSWOT分析であるのに対してVRIO分析は自社と他者を比較した場合の強み、弱みを比較する分析方法だと言えます。

要するに、これらの3C分析やVRIO分析結果を4つの視点で整理するのがSWOT分析の役割となるのです。

関連記事↓

SWOT分析とは!?やり方を身につけマーケティングを成功に導こう

まとめ

VRIO分析を行うことによって、他社と自社の強み、弱みを客観的に見ることが出来ます。

大事なことは、『経済価値』『希少性』『模倣困難性』を蓄積していくことであり、それが最終的に自社の継続的な競争優位性に繋がっていきます。

しかし、それらの経営資源も組織の基盤があってこそです。

BRIO分析をしっかり行い、SWOT分析の整理に活かせるのが理想的ですね。