こんにちは、CRMシステム開発会社『未来館』で編集長をしております妹尾満隆(セノオミチタカ)です。

今日は現在のマーケティングではなく、未来のことを予測し自社ならどう対応していくべきなのかを考えるPEST分析について解説をしていきます。

PEST分析とは

PEST分析を提唱したのは、マーケティングの世界的権威者のフィリップコトラーさんが提唱した分析方法です。

外部環境には、マクロ環境とミクロ環境があります。

マクロ環境とミクロ環境を簡単に説明すると、マクロはその業界の外側の話でミクロは業界の内側の話だと考えてください。

マクロ環境のように業界の外側の話だと、自分たちではどうしようも出来ません(それをどうにかする為に情報を収集します)が、ミクロ環境であれば自社努力で方向性を変える事が出来ます。

そして、PEST分析とは外部(マクロ)環境分析になります。

PEST分析のPESTとは、それぞれの頭文字から構成されたもので下記の4つになります。

・Politics(政治)

・Economy(経済)

・Society(社会)

・Technology(技術)

となります。

この外部環境というのは、一見すると非常に広範囲に思われますが上記の4つの視点から見ることによって、範囲を効率的に絞る事が出来ます。

ではそれぞれを詳しく見ていきましょう。

Politics(政治、規制、国際情勢)

行政レベルのルールの変化のことを言います。

国内政治、国外の政治、アメリカがこのような発表をした、中国がこのような発表をしたなどですね。

法律、条例、規制、助成金、消費税の引き上げもPoliticsに分類されます。

市場競争の前提となるルールごと変化させる要因です。

身近なもので言うと、現在は2020年の8月なのですが消費税が8から10%に引き上げ。

各家庭1人につき10万円の助成金や個人事業主は一律100万円、法人には一律200万円の助成金などがありましたよね。

Economics(経済、消費動向、所得の変化)

経済の動向を分析する項目になります。

景気の変動、株価、金利、物価、為替などがそれに当たります。

経済は日々動いており、常に新しい情報を取得する事が求められます。

新型コロナウイルスによって、世界的に景気が大きく低迷しました。

しかし、全ての会社が下がった訳ではなく巣ごもり消費を提供出来る会社はより大きな利益を上げることに成功してるのです。

どこに富が集中し、どこの消費が下がってるのか、という経済の動きを見て、人々が今後どのように消費をしていくのかを見極める項目です。

Society(社会、人口動態、人の嗜好性/価値観の変化)

ユーザーのライフスタイルの変化や意識、価値観が影響する項目です。

男性女性だけの2つの選択肢だけでなく、ジェンダーレスの性も認めるべきだ!などの声も出てきてますがこれもソサイエティに含まれます。

分かりやすい所では、現在2020年の8月なのですが、新型コロナウイルスが蔓延している状態では、賃金は下がり消費者の購買意欲は下がります。

人から人への感染も懸念されるので、人々は外に出ることなく自宅で楽しめる方法を探し始めました。

これが意識や価値観の変化と言えます。

この時の自社に及ぼす影響を考えなければなりません。

例えば、対面での販売をメインにしてきた飲食店などは、店内だけの提供だけではなく、デリバリーサービスなども取り入れることによって利益を上げることが出来るようになった会社もあります。

Technology(技術)

ビッグデータ、イノベーション、ブロックチェーン、サブスクリプション、AIの活用、ドローン、フィンテックなどテクノロジーに間する項目です。

これらのテクノロジーを追うことがとても大切なことになりますが、それだけではなく『自社の場合だったらどのようにしてその技術を活用することを出来るか』を考えなければなりません。

使いこなすことが出来ないにも関わらず、テクノロジーを導入しなくては、と言う理由だけで導入したとしても、それは表面だけテクノロジーを取り入れたことにしかならないのです。

あれこれと手出しせずに、そのテクノロジーの特徴を理解し、どこにどう使ったら効率化を測れるか、サービスの向上に繋がるかが分かると大きく飛躍出来るきっかけとなることでしょう。

PEST分析はどう使う?

世の中の流れを読むことが重要であり、今現在の状況を分析することには向いていません。

ですので、3~5~10年後の将来を見据えて計画を立てて行くことが重要です。

例えば、大きなトレンドとして対面の優位性は、コロナウイルスをきっかけに低下しました。

するとこれから先、対面を必要とすることに力を入れることではなく、どちらかというとオンラインで、商品やサービスを提供することに力を入れないといけないのです。

オンラインの対応と言う点に関して言えば『この業界だから』と言う括りはなく、全ての業界がネットに接続しオンラインでも出来るようにならないといけないことでしょう。

PEST分析の事例

基本的には、PESTの4つには相関関係があります。

特にSocietyとEconomicsは相関関係があると思われます。

人々の価値観が変わると言うことは、消費のパターンも変化するからです。

コロナウイルスをきっかけに、アパレルの業界はユニクロなどのストリートファッションが強くなりました。

外出ができないという実態が、自分を着飾る必要がないという価値観に変化したためです。

しかし、テクノロジーの発達に伴いリモートワークが実現できるようになったので、ある程度の見られる服装を準備しておかなければならない。

そんな時に大きな金額をかけずとも、TPOを実現できる服装がユニクロだったわけです。

ではこのような価値観になったのはなぜかと言うと、『政治』があります。

緊急事態宣言や、外出自粛を国民に向けて出したことによって、世の中の人々の考え方が変わったのです。

このように、PESTというのは基本的には政治から始まり、それがSocietyとEconomicsに繋がっていくと考えられます。

まとめ

これらのことから、まず政府がどのような発言をするのかに注意を向けておかないといけません。

そして、それが即断即決で実現されるのではなく、だいたい5~10年後に実現されるということです。

ではこれを読んでる方がやるべきことは何なのかというと、これらの情報から自社にとってどのように影響するのだろうかと考えることです。

これは私の考えです。

テクノロジーの発達は今後も進んでいきます。

しかし、テクノロジーがどれだけ進化したとしても、人との触れ合いや温かみを感じたいというのは人間が本来もってる欲求です。

私は、テクノロジーの進化とともにアナログ的な不格好のものが流行っていくのではないかと思っています。